大切な人を労わる想いを
ギフトにのせて
X(旧Twitter)上に投稿されたnoteの記事「パパと私」で大きな話題を集めた伊藤亜和さん。その才能に感動したジェーン・スーさんが拡散したことがきっかけで、伊藤さんは文筆家の道を歩み始めることに。
「年齢の離れた同業者友だち」とスーさんが表現するお二人の“ギフトストーリー”について伺いました。
- ジェーン・スーさん
- コラムニスト、ラジオパーソナリティ、作詞家。1973年、東京都生まれ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」メインパーソナリティ。「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」、「となりの雑談」などPodcast番組も人気。数多くのエッセイ連載をもつ。
- 伊藤亜和さん
- 文筆家・モデル。1996年、神奈川県生まれ。noteに掲載した「パパと私」がXでジェーン・スーさんや糸井重里さんらに拡散され、瞬く間に注目を集める存在に。デビュー作『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)は、多くの著名人からも高く評価された。
親の形見を気兼ねなく贈れる
“親戚枠”のような関係
- ——仕事上でもプライベートでも親交があるお二人ですが、贈りものを交わす機会はありますか?
-
亜和さん(以下、敬称略)スーさんには、たくさんの贈りものをもらっています。お返しをしたいと思っているけれど、私のカッコイイと思うものなどスーさんはすでに知っているだろうな、と思って贈れていません。
スーさん(以下、敬称略)お返しなんていいんですよ。贈りものって選んでいるときが一番楽しいから、あげたことで満足して、その先のことは考えないことがほとんど。贈った相手から感想を言われることもそうないですけど、それでいいと思っています。
亜和スーさんのお母様が遺したものもたくさんいただいていますよね。
スーうちの母親が遺した服やバッグの中でも質のいいものは大切に保管しているけれど、亜和さんが使ったほうが断然カッコイイって思えるものがいくつもあって、迷惑じゃないといいなと思いながらプレゼントしてしまう。亜和さんなら着こなせるなと思って、『銀河鉄道999』の鉄郎みたいなポンチョとか。
亜和あれは難易度が高いけど、素敵なので気に入っています。お母様のだけじゃなく、スーさんのお下がりもいくつも……。いただいた腕時計は、祖母が気に入って大事に使っています。
スーお下がりをあげたら、“お上がり”になっていたとは(笑)。お下がりばかりでなく、新しいものを贈ったこともあるでしょう!?ほら、コレ、コレ!(手首を触る仕草をするスーさん)
亜和出版祝いのブレスレット! あれは宝物です。繊細なデザインのものだったので、見た瞬間に「なくしたらどうしよう。どう謝ろう」って考えが先に巡りました(笑)。宝物入れに保管しているから日常的にはつけられません……。
スーフフフ。気持ちわかります。“ここぞ”のときにつけてくれたら、それでいいんです。出版した記念になるものがあるといいな、と。
相手の未来がよりよいものになってほしい
という想いを込めて
- ——“お返しギフト”の機会を逃しているという亜和さんですが、スーさんに贈りたいものを見つけたそうですね。
-
亜和いつも忙しく過ごすスーさんに、自分を労ってほしいので美容液を贈りたいと思っています。
スーありがとうね。そういえば、私もひどく疲れた様子の仕事仲間に化粧品を贈ったことが。身近な人が弱っていたりするとスキンケアコスメを贈っているかも……無意識だったけれど。
亜和私もスーさんからKANEBOのクリーム イン デイという朝クリームをいただいて感動した経験があります。感触がすごくみずみずしく心地よくて、大好きになりました。普段、日焼け止めや下地効果があるものを選ぶときは、肌なじみのよいものを選びたいと思っていますが、このクリームは白浮きもせずにすっとなじんで。スキンケアクリームに感動するのがはじめてのことで、使い終えてもしばらく空っぽの容器を眺めて余韻に浸ったり……。
スーなんて健気なんでしょう!いくらでも贈ってあげたくなる(笑)。でも私自身、物事がうまく進まないとき、自分を労わって、一度フラットな状態を取り戻すためにケアをしているところがあります。乾燥や肌荒れが気になると、ほかのことに意識がいかなくなっちゃうから。安定していると、何事にも建設的に取り組める。自分がスキンケアにそういうことを求めているから、困っている人がいるなら手を差し伸べたくなるというのはあるかもしれない。
大切な想いをつむぐギフト。
希望をのせた言葉の恩恵を
- ——気持ちを込めた言葉も、人に希望を与えるギフトになりますよね。これまでかけてもらった言葉で強く印象に残っているものはありますか?
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亜和スーさんからもらう言葉は、すべて強いです。話したあとは、“気”の強い神社へ行ったあとみたいな気持ちになります。存在がパワースポット。恩恵を与えてくれている言葉にいつも「ありがてぇ」ってなっています。
スーnoteで亜和さんが書いた文章を読んだときには、ギフトだと感じましたよ。才能がある人が世に出ないと才能に溢れた作品を享受できなくて、損するのはこっちですからね。父親との思い出を投稿して注目されて文筆家になり、有名な方たちに作品が読まれ、賞賛される……ということが信じられない速度で進むレールにもう乗っていると思うので、あとは踏ん張って、頑張ってほしい。あなたはこの世界のホープなのだから。
亜和「もうやるしかない。“スタタン”とやるしかない」。今、そんな気持ちで進んでいます。
スー文を書く力とセンスはある。それは練習しても手に入らないものだから。またいつか賞でも取って私に贈りものをさせてね。
〈ジェーン・スーさん衣装〉ブラウス¥28,600/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店 03-6380-1960) パンツ¥20,900/MANON(エムケースクエア 06-6534-1177) シューズ¥19,800/grandegrande(早川製靴株式会社 03-3805-3510) ピアス¥11,000/Kara Yoo(SHOWROOM LOYTO 03-6859-8112) ネックレス¥26,600/NINA&JULES(SHOWROOM LOYTO 03-6859-8112)
〈伊藤亜和さん衣装〉ビスチェ¥46,200、ニット¥61,600、パンツ¥78,100、パンプス¥128,700/ディーゼル(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978) ジャケット/スタイリスト私物 ピアス/参考商品(キャリアリング)
この“生ける伝説”を贈る
- 人類が初めて獲得した保護膜“胎脂”を
ヒントに作られた伝説的“朝クリーム” -
なぜそれを贈るのか? 贈る側には明快な理由が欲しい。一緒に添えれば、相手の喜びもお互いの関係もさらに深まる説得力ある理由が。そういう意味で、今ギフトに最も相応しいかもしれないのが、実はこのクリーム イン デイなのだ。
何よりの理由は、早くもひとつの“伝説”となりつつあること。デビューからわずか4年、でも新旧交代の激しい市場でずっとファンの心を掴み、一度使うともう手放せないというほど高い評価を受ける朝クリームだからなのだ。エイジングケア※というイメージが強い“クリーム”という分野で、歴史的に役割が曖昧とされてきた“朝クリーム”がなぜ? それは、クリームの定義をも塗り替える、伝説的な働きをもったからなのである。
人類が最初に獲得した保護膜としての胎脂=母親の胎内で胎児を包んでいる物質に着目し、守ることと満たすこと、さらには自分の力を信じ、今日を生きる強さまでも引き出すという使命をもった美肌ヴェールだからなのだ。
つまり、ハリを生む保湿であり、UV対策であり、ツヤ肌を仕込む化粧下地であり、さらにはツヤを甦らせる化粧上地でもある斬新さ。保湿力の高さに留まらない、その多才さに、誰もが歓喜したくなる。なぜこんなにも多くの人を虜にするのか、わかるはず。常識も期待も超えていく、仕上がりも予想を超える、魅力溢れる“美のお遣いもの”である。
※年齢に応じたお手入れ
- 齋藤薫
- 美容ジャーナリスト/エッセイスト
- クリーム イン デイ
-
8,800円 (税込)
Detail
「亜和さんを『子育てをしていないのに、突然、大きく育って目の前に現れた我が子』のように思っています。なにか力になれることはないかと、勝手に応援しています」(スーさん)
「いつも贈りものをくださるスーさんに、KANEBOのコスメでお返しを、と考えたとき、フュージョニング ソリューション(60mL ¥14,300)がいいなと。肌を上質な美容液で満たしてもらいたいです」(亜和さん)